淡海の近代土木遺産

1.百ヶ谷堰堤群

2009年2月7日調査
天神川の左岸、土佐ケ谷の上流にある谷。野面石乱積の堰堤が多く比較的初期の施工と推測される。主な堰堤は、明治29年施工の百ケ谷谷止。


1号堰堤 2号堰堤 3号堰堤
野面石乱積、非常に小規模。 野面石乱積、ツボが大きく水面が明るくきれい。 野面石乱積、下部抜け落ち、ツボが大きく水面がきれい。シダが印象的。

4号堰堤 5号堰堤
野面石乱積、下部抜け落ち、積み方は荒く単に積み上げただけに見える。 野面石乱積、下部抜け落ち、堰下に大石。 水流の浸食が著しい。施工されてからの年月を感じさせる。

6号堰堤 7号堰堤 8号堰堤
野面石乱積、小規模で岩と一体的、崩壊している。 野面石乱積、堰下に大石。両岸のシダがきれい。 野面石乱積、堰下から漏水。積み石の大・小が極端。ツボがきれい。

9号堰堤(百ヶ谷谷止)


野面石乱積、上下2段になっている。この谷の最大級の石積堰堤。明治29年施工の百ケ谷谷止と推定される。
堰下右岸から漏水。積み石が非常に小さい。下部は大石と一体。
堆積量が多い。背面の堆積面と堰堤前面俯瞰。