淡海の近代土木遺産


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淡海の土木遺産−滋賀県を中心とする土木遺産巡りあれこれ



滋賀県を中心とする近代土木遺産

2008年11月から撮影し始めた滋賀県と周辺地域の土木遺産を公開しています。主に「滋賀県の近代化遺産」平成12年3月滋賀県教育委員会掲載分のうち、明治期及び大正初期の鉄道、道路、利水、治水、砂防、発電といった土木施設、特に煉瓦造り・石造り構造物を中心に歩いています。拠点が大津南部にあるためこの地域の構造物が多くなっています。

 平凡な煉瓦積み暗渠や石積み構造物が大半ですが、竣工後100年前後の時を経てなおその機能を維持つつ、その地域に溶け込んでいる風景は何ともいえません。現代のコンクリ-ト構造物と違い、詳細に観察すると同じような構造物でも、それぞれに煉瓦の積み方などに個性があり見ていて飽きません。また、地域毎の特色も見えてきて、その要因を推理するのも楽しいものです。何よりもこの時代の土木構造物は、この時期の最先端の技術を駆使するもので、何気ない部分に施された装飾などから、設計者から現場の職人まで造り手の誇りと心意気を感じることができます。多くが遺産的には価値のない施設ですが、あちらこちらを探索していると、谷を登りつめたところに突然現れる石積み大堰堤、逆光に浮かび上がるアーチ暗渠の出口など、人・自然・構造物の営みが織りなす、はっとする風景に出会うことがあります。この醍醐味が忘れられず自分でかってに決めた”近代土木遺産”を訪ね歩いています。

 



2011年01月25日 近江鉄道「5.犬上川橋梁」を追加しました。
2011年01月25日 近江鉄道「6.宇曾川橋梁」を追加しました。
2011年04月06日 「13.三重県(四日市旧港潮吹堤等)」を追加しました。