淡海の近代土木遺産

5.犬上川橋梁

2010年9月29日調査。
左岸側3径間、右岸側8径間は作30年式のボナ−ル桁である。中央部の3径間は、両端上路プレ−トガ−ダ桁、中央部下路プレ−トガ−ダ桁で1972年に掛け替えられ、橋脚は新たに新設されている。左岸ボナ−ル桁部の橋脚はコンクリ−トで改修され、右岸は石積みで残っているが上部の支承部はコンクリ−トで補強されている。左岸もその形状から内部は石積みが残されているものと推察される。右岸橋台は当初の石積みのまま残っている。
1898年(明治31年)推定

1. 左岸上流側より 2.左岸側ボナ−ル桁 3.左岸河川敷より
橋梁全景。左岸側橋脚はコンクリ−トで補強されている。手前3径間がボナ−ル桁。 作30年式ボナ−ル桁。中間補剛材がJ字型。 1972年更新プレ−トガ−ダ桁

4.右岸上流側河川敷より 5.右岸側石積み橋脚 6.石積み橋脚水切り部
右岸川8径間、作30年式ボナ−ル桁 下流側は平面に仕上げられ5角形で、各隅は縁どりされた切り石で仕上げられている。 橋脚上流側は鋭角的に仕上げられている。上部の支承部は石積みを巻くようにコンクリ−トで補強されている。

7.左岸橋台 8.左岸ボナ−ル桁 9.電車通過
天端はコンクリ−トで嵩上げされているが、全体は石積み構造が残る。 河川敷より 右岸河川敷上流側より