淡海の近代土木遺産

6.宇曾川橋梁

2010年9月29日調査。
桁4径間の内、両岸 1 径間が作30年式ボナ−ル桁で中央2径間は達第540号型式以降の桁である。ただし、右岸側ボナ−ル桁の内部は、対傾構や横鋼が配置されている。橋脚は3本すべてコンクリ−トで改修されている。
左岸に小規模なボナ−ル桁7径間とIピ−ム橋1径間からなる避溢橋がある。橋脚はすべて石積みで完全な形で残っている。バックに新幹線が頻繁に通るが、近江鉄道との2ショット難しい。
1898年(明治31年)推定


1.左岸下流より 2.左岸ボナ−ル桁 3.左岸ボナ−ル桁詳細
全景、橋脚はすべてコンクリ−トで改修されている 左岸上流側より作30年式 左岸河川敷下流側より。中間補剛材がJ字型。

4.左岸ボナ−ル桁内部 5.左岸ボナ−ル桁内部詳細 6.電車通過
対斜構がない。 補講材は山型構。 1両の近鉄カラ−赤青緑のライン。

7.左岸上流側より 8.達第540号型式以降桁 9.達第540号型式以降桁内部
達第540号型式以降桁 補鋼材クリンプが微妙に曲がている。 対傾構や横構がある。

10.右岸上流側より 11.右岸岸河川敷より 12..右岸ボナ−ル桁内部
手前ボナ−ル桁、奥達第540号型式以降桁 ボナ−ル桁 外観はボナ−ル桁であるが、対傾構や横構が配置されている。

13.右岸側避溢橋全景 14.新幹線通過 15.ボナ−ル桁
下流側より背後に新幹線の高架が見える N700系 極小規模なボナ−ル桁、補鋼材端部がJ字型。

16.ボナ−ル桁内部 17.石積み橋脚側面 18.橋脚笠石
ロの字型ブランケットの中間に対斜構、補鋼材がある。 笠石は、江戸切石材で綺麗に仕上げれている。近江鉄道の他の橋梁の石積み橋脚は、ほとんどが支承部はコンクリ−トで巻かれているが、当初はこの形態であったことが推察される。 極めて小規模であるが、装飾はしっかりと施されている。

19.橋脚水切り 20.Iピ−ム橋 21.電車通過
鋭角的、下流側は、直線である。 彦根側の1径間は、スパンが短かいのでIピ−ム橋となっている。 新幹線との2ショットは至難の業。