淡海の近代土木遺産

1.大沙川トンネル

2009年1月29日調査
坑門、内部アーチ部、側壁上部はレンガ積み。側壁下部は石積み。盾状迫石、要石、帯石、笠石はあるが、扁額はない。坑門の迫石の切石が繊細で施工精度が高い。
半円アーチ、1889年(明治22年)竣工


1.草津側坑門遠景 2.草津側坑門全体

石のアーチリングとレンガ積みの色の対比が美しい。放射状の突状迫石が目立つ。

3.柘植側坑門全体 4.柘植側ア−チ部
迫石は、スプリングラインより上の石は平面的なびしゃん仕上げ、下の石はこぶ出し仕上げで対照的。上は繊細、下は力強い。 要石には特に細工は見られず、架線の金具が取り付けられている。盾状迫石はびしゃん仕上げ。

5.草津側より北側内部 6.柘植側より南側内部
側壁は上半分がレンガ積み、下半分が石積みで特異な構造である。半面、胸壁は上・下共石積みとなっている。 プレートは「大”砂”川」

7.柘植側南側壁 8.下り電車通過
側壁下部のフランス積み石積みが確認できる


9.草津側より柘植方面